山梨県の小淵沢は標高約1000メートル、夏も涼しく、夏のウォーキングには適当な場所です。7月のある日、出かけました。
朝5時に家を出て、途中のコンビニでおにぎり、漬物、野菜ジュースを仕入れ、菊名駅で東横線→JRに乗換え時にパスモと青春18切符を駅員に出して精算・押印をしてもらい、この日の旅がスタートしました。座ることはできましたが、横浜線は早朝から通勤・通学客が結構います。
約1時間で八王子に到着。そこから高尾まで行き、小淵沢行きの中央本線へ乗り換えます。電車のワンボックスを占有できるくらいに空いていると思っていたのに、高尾からしばらくは通勤通学客で意外と混んでいました。小淵沢に近づく頃には車内はだいぶ空いてきましたが、車中で食べる予定だった朝食のおにぎりは、なんとなく食べる機会を失ってしまいました。
車中では新聞や小説を読んで過ごしました。 高尾から小淵沢まで2時間19分もかかりますが、意外と退屈しませんでした。ただ、到着間近にはさすがにお尻が痛くなって、何度も座りなおしました。
小淵沢駅には午前9時頃に到着しました。
小淵沢駅前。駅舎の右が売店「デュオレールこぶちざわ」
9時頃に小淵沢駅に着いて、まずやろうと考えていたことは、売店(帰りのビールとおつまみを買うお店)の確認、帰りの列車時刻の確認(念のため)、観光案内所で地図をもらうこと、飲み物の確保、でした。売店と列車時刻の確認はできましたが、観光案内所はまだ開いておらず、出直すことに。ちなみに今まで行った観光案内所は、ほとんどが9時30分の開業。もう少し早くして欲しいものです。
観光案内所
車中で朝食を食べ損ねたので、駅に隣接している「デュオレールこぶちざわ」に入りました。サンドイッチとコーヒーと思ったのですが、基本的にここはお弁当屋さんで「やまのごはん」という弁当を購入して、喫茶エリアで食べました。竹かごの弁当箱におにぎりとおかずが入っていて、結構美味しかったです。
「やまのごはん」=駅弁販売業・株式会社丸政のホームページから引用
朝食後、小海線が発車するまで時間があったので、重要文化財である「旧平田住宅」を見学に行きました。武田信玄の家臣の子孫で、江戸時代の大名主だった平田家の古民家ですが、残念ながらこの日は休館日で外からしか眺められませんでした。郷土資料館が併設されていますが、関心があるのは古民家です。
旧平田住宅。この日は休館日のため、中には入れなかった。
小淵沢の駅に戻り、観光案内所で地図を貰って小海線で一駅の甲斐小泉へ。下車すると案の定駅前には何もありません。駅にはトイレもなく、駅員さんに近くの公衆トイレを教えてもらいました。
甲斐小泉の駅を出てすぐに、シルクロード文化に魅了された日本画家・故平山郁夫氏が私財で設立した「平山郁夫シルクロード美術館」がありましたが、素通りして「三分一湧水公園」へ。美術館へは寄ってみたいと思いましたが、入場料1,200円は少々高いですね。
甲斐小泉駅
「三分一湧水公園」にはウッドデッキが張り巡らされており、湧水が勢いよく流れていました。ただそれ以外に目立つものはなく、ちょっと物足りない感じもします。ウッドデッキの上で、お弁当を拡げている家族連れもいました。
三分一湧水公園
そこから信玄棒道へ向かいましたが、棒道入口への標識がなく、見つけるのに苦労しました。どこのハイキングコースもそうですが、コース入口までの標識がない場合が多く、右往左往することがあります。地図がないと、とても棒道に入れないでしょう。
棒道の入口付近。道はまだ広い。
ほぼ直線なので棒道と名づけられたそうですが、歩き始めてみると他のハイキング道とさほど変わらないような道が続いています。大きな別荘が左右に点在していました。道祖神が所々にあります。
道は少しづつ狭くなっていく。
道祖神が道の脇にいくつもあった。
地面はところどころぬかるんでいましたが、前日の雨のせいなのか、日常的な湧水のためなのかは分かりません。その昔、この道を信玄の軍馬が通ったのかと思うと、歴史の重みを感じます。
道はますます細くなり、湧き水が流れているところもあった。
平日のせいか、歩いている人は誰もいません。しばらく進むと左手にゴルフ場が見えてきます。たまたま足を止めて木の間からアプローチを見ていたら、ピン側にピッタリと寄せていました。「うまい!」
棒道に隣接する、小淵沢カントリークラブ(ゴルフ場)
右手に火の見やぐら跡が見えたところで棒道から分かれて左に曲がり、舗装された緩やかな下り坂を下りていきます。しばらく歩くと左手に「道の駅こぶちざわ」が見えて来ます。アウトレットに寄らない場合はここで左折しますが、この日はアウトレットも見ておきたかったので、少し先の信号を右折して約1km先の八ヶ岳アウトレットを目指しました。
八ヶ岳アウトレット。平日のせいか、人はまばらだった。
来た道を引き返して道の駅まで戻り、体験工房、スパティオ小淵沢、延命の湯などがある場所へ行きました。道の駅近くに足湯があったので、しばしお湯に足を浸けて休息。甲斐小泉からずっと歩き続けてきたので、ほっと一息です。
足の湯。疲れが取れるような・・・
延命の湯にはレストランなども併設されていましたが、のぞいただけで素通りし、前の道を南に進むと左手にフィオーレ小淵沢が見えてきます。広大な庭園にいろいろな花が咲いていました。
フィオーレ小淵沢の入口
広い園内には、沢山の花が。
展望台からの風景
木陰のベンチで横になり、しばし休息。風が心地よかったです。その後ベンチで朝仕入れたおにぎりの昼食。
午後2時過ぎにフィオーレ小淵沢を出発し、小淵沢駅を目指します。小淵沢駅に着いたのは午後2時半ころ。帰りの電車が出るまでに42分ありました。しばらく駅の周辺を散策したり、みやげ物店をのぞいたあと、朝食事をした「デュオレールこぶちざわ」で缶ビールとおつまみを購入。
電車は始発なので、好きな座席を選べます。電車が動き出す少し前から缶ビールを飲み始め、一路高尾へ。小淵沢の旅はこうして終わりました。
小淵沢15時12分発中央本線