府中市郷土の森博物館
府中市郷土の森公園~博物館を歩いてきました。
南武線分倍河原駅から「かえで通り」を南下し、途中から緑道に入って郷土の森公園へ。公園に入ってすぐの場所につり池と芝生広場があり、広場には引率された幼稚園生たちが遊んでいました。ただ、基本的に郷土の森公園は体育館やプールなどのスポーツ施設で、あまり散歩には適しません。
広場を横切り、道路を隔てた郷土の森観光物産館へ。きれいな館内には地元の野菜などを販売する土産物コーナーと食堂がありました。食堂のメニューはどれもリーズナブルな価格で、時間が合えばここで昼食にしてもいいかなと思いました。
つり池。となりに芝生広場がある。
郷土の森観光物産館。
地元産の野菜コーナー。
食堂の席。
食堂の受付。
観光物産館からすこし奥へ行くと、府中市郷土の森博物館がありました。当初、博物館と周囲の庭園は別だと思っていましたが、どうやら庭園は博物館に含まれるようで、入館料300円を支払わないと庭園散策ができません。博物館にも興味があったので、入館料を支払って入館(入場)しました。ただ、ここには梅林もあるので、将来梅見散策だけしたい時にも入館料が必要なのはちょっと・・・と思いました。
館内は2階が常設展示場で、府中の歴史、文化、自然が紹介されています。たまたま防人に駆り出された村人の話が放映されていて、国を守るためとはいえ、ずいぶんと不条理なことが行われていたのだと感じました。九州に向かう村の若者が、多摩の横山で別れを惜しんだという多摩よこやまの道は、以前ハイキングで数回通りましたが、その時より一層当時の防人たちの悲哀を感じました。
館内の1階には、プラネタリウムや天文展示コーナーなどがあります。今回は寄りませんでした。
府中市郷土の森博物館。庭園を散策するにも入館料が必要。
展示室。①くらやみ祭り、②ムラのはじまり、③古代国府の誕生、④国府から府中へ、⑤宿場のにぎわい、⑥変わりゆく府中、⑦都市と緑と、の各コーナーがある。
博物館ロビー。
展示室。
展示室。
博物館を出ると、近くには明治から昭和初期の建物が展示されています。旧府中尋常高等小学校、旧田中家住宅、茶室(梅欅庵)、旧島田家住宅、旧府中町役場、旧府中郵便取扱所などを順次見て歩きました。
旧府中尋常高等小学校は、1935年に建てられた木造校舎の一部を復元したもので、当時は北多摩随一の規模を誇ったそうです。私が通った小学校もちょうどこんな感じでした。教室に入ると机の小ささと密度に驚きます。小学生当時はごく普通に思っていた机の大きさも、こんなに小さかったのですね。机の数も50人分くらいあり、まさに私たちが過ごした小学校そのものでした。
旧府中尋常高等小学校。
教室の風景。子どものころは広く感じた教室も、今見ると結構狭い。
校舎の玄関。
廊下。よく走っては先生に叱られた。
作業室。
旧島田家住宅は、薬屋さんです。薬の引き出しが沢山ある箪笥が正面に置かれていました。奥の階段も上り下りが怖そうで、現在の住宅とは全然違いますね。
旧田中家住宅の正面は、そば屋さんになっていました。地粉うどんの上りが立っていましたので、多分地元の材料を使ったうどんなのでしょう。値段もリーズナブルでした。元は府中宿を代表する商家を復元したもので、明治天皇の兎狩りの際には、休憩所や宿泊所として使われたそうです。
旧府中町役場は、1921年に竣工した、大正デモクラシーを感じさせる洋風建築だそうで、淡いグリーンと白壁の建物は山手西洋館のひとつブラフ18番館に似ています。当時はこんな色合いが好まれたのでしょうか。洒落た室内に裸電球のアンバランスが印象的でした。
旧府中郵便取扱所は、明治初年に郵便取扱所になった旧矢島家住宅だとか。確かに郵便局のイメージはなく、普通の住宅に郵便取扱所の看板がかかっている感じでした。
旧島田家住宅。島田薬舗という看板がかけられている。
旧田中家住宅。正面は営業中のそば屋さん。
旧府中町役場正面。
旧府中町役場の内部。
旧府中郵便取扱所。郵便局には見えない。
昼食は旧田中家住宅のそば屋にしようかと思いましたが、結局ハケの茶屋でソース焼きそば370円+梅こぶ茶100円にしました。デザートはバニラソフトクリーム300円。安上りでした。ちなみにハケというのは崖や丘陵の片側を表す地形名で、水の多いハケ下は稲作が、水の少ないハケ上は畑作が多く営まれていたそうです。
ハケの茶屋のテーブルとイス。自販機の向こうが売店。
ハケの茶屋売店。だんご100円が人気だった。
焼きそば370円と梅こぶ茶100円。
バニラソフトクリーム300円。実体はアイスクリーム?
茶屋からハケ上の道を西に進むと、旧三岡家の長屋門やふるさと体験館がありました。さらに南側には広大な梅園や田んぼ、芝生広場などがあります。残念ながら梅の季節ではなかったので梅の写真は撮りませんでしたが、次回は梅の季節に来て梅園の写真を追加したいと思います。
旧三岡家の長屋門。江戸時代後期(1829年)の創建で両側の部屋は総塗込みの蔵造り。
ふるさと体験館。何も開催されていなかった。
庭園の一部。広大な梅園は枝だけだったので撮影しなかった。
芝生広場。幼稚園生たちが多数遊んでいた。
パンフレット「府中市郷土の森博物館」から引用