プロローグ
もう大分昔の20歳代に、スキューバダイビングをやっていました。そのころ、真鶴半島には時々潜りに行きました。後年ゴルフを始めて熱海や湯河原のゴルフ場から真鶴半島を見下ろしたとき、若き日を懐かしく思い出しました。以来心の片隅には、いつかまたあの場所を訪ねてみたいという思いがありました。ウォーキングを始めたのをきっかけに、半島を歩いてきました。 写真はダイビングショップ
横浜から真鶴へ
横浜から真鶴は、東海道線で一本です。出かけたのは平日の早朝。5時47分の電車に乗りましたが、車内はすでに満席に近い状態でした。かろうじて座ることができてほっと一息。横浜から真鶴は1時間余、新聞を読んで一眠りしているうちに到着です。 写真は真鶴駅
駅から遊歩道へ
真鶴駅のすぐ横にあるコンビニで、朝食用のおにぎり弁当とお茶を買い、早速ウォーキング開始。岬へ行く道は半島中央の山側道路と、それより北側の海岸沿い道路があります。山側から岬へ行き、海岸側の道を通って戻ることにしました。
山側の道を少し行くと、荒井城址公園の看板。ちょっと寄り道をしました。
公園の中には、ちょっとした広場と竹林があります。一休みするには良い場所ですが、まだ歩き始めたばかり。公園に沿って道路に出ました。
しばらく上り坂が続いた後、道路沿いを歩いていると、民家の途切れ目から遥か下に真鶴港が見えます。後で歩く道も眼下に見えました。
高浦海岸の入口にあった看板を見て、ここでも寄り道をすることにしました。道路を海の方へ降りていくと、やがて洒落たホテルが見ましたが、海はよく見えません。きっとホテルからでないと絶景は見られないのでしょう。
最近、絶景を独占してしまう建物が多いような気がします。
大きな消防車が入っている建物がありました。窓を見ると、どうやら西部警察の石原プロが寄贈したそうです。ノズル最高地上高さ22mとか、水放射能力毎分3800リットルとか書かれたスペック表が付いていましたが、どれくらいすごいのかは分かりませんでした。
中川一政美術館は静かなたたずまいを見せていました。休館日の札がぶら下がっていましたが、本当に休館日なのか、早朝なので「開館前」の意味だったのかは分かりません。その近くに遊歩道への入口があります。すごく狭いので、看板がなければ恐らく気が付かないでしょう。
入口を確かめた後で、すぐ前にある公園でさっき買ったおにぎり弁当の朝食を取りました。
弁当の後に薬を飲んでから遊歩道へ出発。細い階段を登って遊歩道へ入りました。遊歩道の景色はどこも似たようなものですが、ここには江戸時代に幕府の命により小田原藩が植林したとされる、黒松が群生しています。神奈川銘木100選のひとつに選ばれた樹齢350年と言われる黒松もありました。
真鶴の海
岬の先端にあるケープ真鶴から海岸へ向かう長い階段の途中に、カキ氷の旗を見つけました。画廊喫茶ということで、オーナーの方はタイやインドで名誉教授などをされているとか。片岡鶴太郎の作品も展示されていたようです。
階段を下りると、名所「三ツ石」が間近に見えました。何の変哲もない岩と海の風景ですが、日の出と夕日が美しいらしく、元旦には多くの観光客が初日の出を見るために訪れるそうです。岩場には多くの家族連れが来ていましたが、水は透明できれいでした。暑かったので水着があれば海に入りたかったです。
来た道を戻って、琴が浜海岸に出ました。ここでは大勢の人が海水浴を楽しんでいました。岩には黄色いペンキで「すべる」とか「きけん」などと書かれていましたが、きっとよほど滑るのでしょうね。道路沿いにはダイビングショップもありました。
さらに歩くと、漁港が見えてきます。魚市場もありました。今日のセリはもう終わったのでしょう、市場は閑散としていました。
エピローグ
早朝に家を出たとはいえ、真鶴駅で帰りの東海道線に乗ったのは、午前11時08分の列車でした。半日で半島を一回りしたことになります。途中、見落としたり素通りした場所が結構あります。次回はぜひ潮騒遊歩道や貴船神社にも立ち寄ってみたいと思っています。
☆コース図